

「アフターサービスがない事業者は、顧客に選ばれなくなる」“保証”が企業のファンを生む理由
“保証”がサステナブルな社会までつくる!?
新R25編集部

スマホの修理保証や家電量販店の延長保証など、近年市民権を得つつある「保証サービス」。
その保証サービスをはじめ、さまざまな企業が提供する「アフターサービス」を黒子役として支えているのが日本リビング保証株式会社です。
同社の取締役・加藤航介さんは、「アフターサービスを蔑ろにする事業者は、今後顧客に選ばれなくなる」と警鐘を鳴らします。
たしかにアフターサービスがないよりは、あったほうがよさそうですが…企業の行方を左右するほどのものなのでしょうか…!?
加藤さんがそう言い切る理由とは一体…?
〈聞き手=山田三奈(企業トピ編集部)〉
住宅領域で4,000社。「アフターサービス」の必要性とは?

加藤さん
私たちは創業以来、住宅領域を主軸に事業者さまの「アフターサービス」を支援してきました。
三井ホームさまや東急リバブルさまなど、大手事業者を含む約4,000社との取引実績があります。

山田
「アフターサービス」というと…購入した商品の品質を保証してくれるってことですよね?

加藤さん
品質の保証だけでなく、顧客窓口・物流・修理・点検・ポイント制度・履歴管理など、必要となる要素・機能は多岐にわたります。
それらの要素・機能を、企画・設計からオペレーションの運営までワンストップで提供できるのが私たちの強みです。
とりわけ「保証分野」については、大手損害保険会社とも連携し、最適な制度設計・運営を得意としています。

山田
たしかに「アフターサービス」って、ないよりはあったほうがよさそうですけど…
事業者にとって、そこまで重要なものなんですか?

加藤さん
もちろんです。
むしろ、「アフターサービス」を蔑ろにする事業者は、今後顧客に選ばれなくなると思いますよ。
住宅領域でいうと、住宅事業者と住宅オーナーの信用問題に大きくかかわるものなので。

山田
え…そんなに?

加藤さん
ちょっと考えてみてほしいんですが…
たとえば山田さんが住宅オーナーだとして、住んでいる住宅に不具合が出たとします。
そんな緊急事態に、住宅事業者がアフターサービスを提供しておらず、修理依頼を受けつけてくれなかったとしたら…どうしますか?

山田
修理をお願いできる業者をほかで探すしかないですよね…

加藤さん
そうなんです。でも、新たに修理業者を探すところから始めるのってかなり手間じゃないですか。
しかも、ものによっては修繕にけっこうな出費を伴うこともあります。
もし、あらかじめ住宅事業者に「修繕だけでなくメンテナンスの相談までいつでもサポートしてくれる体制」が整っていたら、手間もコストも最小限で修理できていたはずなのに…って思いませんか?

山田
たしかに…いざというときに事業者を頼れないと、その瞬間一気に信用度が落ちちゃうかも。

加藤さん
長期的に顧客満足度を向上させるためにも、「アフターサービス」は必要不可欠なんです。
実際、住宅購入を検討する際に「アフターサービス」を重視する住宅オーナーは、だんだん増えてきていて。
2021年2月におこなったアンケート*によると、新築戸建の購入において「アフターサービスを重視する人」の割合は91.6%にものぼります。
顧客に寄り添ってアフターフォローできる事業者は、顧客から「いつまでも頼れる会社」として選びつづけられるはずです。
*「今後2年以内に新築一戸建ての購入予定がある」または「最近5年以内に新築一戸建てを購入した」男女500名が対象(日本リビング保証調べ)
領域の拡大&デジタルに注力。“業務DX”に便利なアプリも

加藤さん
この「アフターサービス」の重要性は、何も住宅領域だけに言えることではありません。
身近なところだと、スマホのアフターサービスに入っている人って多いじゃないですか。
あれも、壊れたときに無償で交換してくれる安心感が“メーカーへの信用”につながっていると思うんです。

山田
たしかにそうですね。

加藤さん
私たちも、広く事業者と顧客とが深い信用を築く架け橋になりたい…と思い、近年では「アフターサービス」を支援する領域を拡大しています。
これまで「家電機器」や「教育ICT機器」のほか、社会的ニーズの高い「再生可能エネルギー関連機器」…
たとえば太陽光発電・蓄電システムや電気自動車に関連する事業者などを支援してきました。

加藤さん
それに加えて、「日本リビング保証」という堅い社名に反して、“デジタル”にも相当力を入れていて。
保証・オペレーション・金融をデジタルでつなぎ合わせた「アフターサービスDX」を提供する企業「WorthTech Company」として、昨年8月に企業ロゴやミッション・ビジョンを一新し、新たな一歩を踏み出したところです。
具体的には、モバイルアプリやSaaSといった「デジタルプロダクト」を提供しています。

山田
ほう…たとえばどんなサービスがあるんでしょうか?
住宅領域「おうちマネージャー」

加藤さん
たとえば「おうちマネージャー」というアプリ。
一言で言うと、「住宅オーナーとつながり続けるアプリ」です。

加藤さん
住宅オーナーは、アプリを通じて住宅事業者に修繕やリフォームの相談を気軽にできたり、ポイントを貯めて修繕費用に充当できたりします。
わざわざ訪問やDMなどをしなくても、住宅オーナーとの関係を自然と深められるだけでなく…
ポイントを発行することで、事業者としても将来のリフォームや修繕の受注確率を高めることができます。

山田
なるほど…技術的なアフターサービスだけじゃなく、ファン化までサポートしてくれるんですね…!
非住宅領域「My Warranty」

加藤さん
非住宅領域では、「My Warranty」というアプリもリリースしました。

加藤さん
延長保証の申し込み手続きをしようと思ったら、今はまだ“紙の書類”でおこなうのが一般的ですが…
このアプリでは、お客さまがQRコードを読み込んでスマホ上で必要事項を入力するだけで、申し込みが完了。
「デジタル保証書」が発行されてシステム上で一元管理できるので、管理や運用業務が簡単になります。

山田
へえ〜! 保証書ってなくしがちだから、オンラインで管理できるのはうれしいかも。

加藤さん
さらに「修理の依頼」も、チャットボットの活用でこのアプリから24時間可能に。
「My Warranty」が最適な修理を自動でナビゲートするため、事業者は修理の受け付け対応の工数を大きく削減することができます。
「アフターサービス」の今後は…?

山田
保証のデジタル化、思ったよりもずっと便利でびっくりしました…
今後はどんな展開をしていくんですか?

加藤さん
この勢いをもって、まだ保証が普及していない領域にも積極的に「アフターサービス」の提案をしていきたいです。
その一手として…トヨタ自動車さまが運営する中古車両整備機器の売買WEBサービス「メカコミ」を保証の面から支援させていただいています。

山田
「中古車の整備機器」と「アフターサービス」…どうつながるんですか?

加藤さん
そもそも中古車に使われる「リユース整備機器」には、その品質が懸念されて購入がためらわれるという課題がありました。
そこで私たちが、「メカコミ」上で販売される“自動車整備工場で点検済みの整備機器”に対して、保証サービスを提供。
これにより「信頼できるリユース整備機器」だとお客さまが安心して購入できるだけでなく、自動車整備業界全体の投資負担の軽減とサステナビリティに貢献できると考えています。

山田
なるほど…そう考えると、保証が求められる事業はまだまだありそうですね。

加藤さん
はい。これから新たに生まれるサービスもあるので、「保証」で支えていける事業の幅はまだまだ広がると思っています。
私たちのミッションは、「独創的なリアルとデジタルのサービスで、暮らしの資財価値を最大化する」こと。
“保証”と“デジタル”を武器に、「いいモノを永く使うサステナブルな社会の実現」に貢献していきます。
来年で創業15周年、上場から7年目となる、まだまだ若い企業「日本リビング保証株式会社」。
保証×デジタルでどんな仕掛けをしていくのか、今後の展開も楽しみです。
そして…保証が信頼になる今の時代に、まだ「アフターサービス」を導入していない事業者は、長い目で見ると損してしまうことも判明。
手遅れになる前に、「日本リビング保証株式会社」に相談してみてください!
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