赤字経営のローカル温浴施設を“企画力”で再生。紀伊地方の地域活性化に挑む「おふろcafé」

赤字経営のローカル温浴施設を“企画力”で再生。紀伊地方の地域活性化に挑む「おふろcafé」

プロプレイヤーを絶賛募集中!

後継者問題や維持費の高騰などで、経営の危機に陥る温浴施設も多いなか…

三重・奈良・和歌山を中心とした紀伊地方で、経営難の温浴施設を“企画アイデア”で次々に生まれ変わらせている会社があります。

ONDOグループの株式会社温泉道場に続く2社目として2016年12月に創業された、株式会社旅する温泉道場です。

代表取締役社長・宮本昌樹さんが目指すのは、“わざわざ通いたくなるおふろやさん”。アイドルのショーにワークショップ…おふろの域を超えた挑戦とは?

聞き手=山田三奈(新R25編集部)〉

紀伊地方の未来を沸かす。温浴施設ブランド「おふろcafé」

宮本さん

旅する温泉道場は、おふろの再生を通じて地域活性に取り組む会社です。


紀伊地方を中心に、赤字経営の“ローカル温浴施設”を引き継ぎ、長時間滞在型施設ブランド「おふろcafé」としてリニューアルしています。

山田

「おふろcafé」。どんな施設なんですか?

宮本さん

名前のとおり、カフェ感覚でゆっくり長居できるサービスを散りばめた温浴施設です。


コミックや雑誌が並ぶラウンジや、料理・スイーツが楽しめるレストラン、お土産店、コワーキングスペースやカプセルホテルなど…


これまでの温浴施設にはなかった“入浴+αの価値”を提案することで、わざわざ通いたくなるおふろを目指しています。

三重県・四日市市にある「おふろcafé 湯守座」

宮本さん

1号店となる「おふろcafé 湯守座(ゆもりざ)」は、「天然温泉ユラックス」を“現代の芝居小屋”をコンセプトにリニューアルオープンした施設。


お芝居・舞踊・歌謡ショーなど、非日常のエンタメを提供しています。

週末にはアイドルグループなどのステージイベントもおこなわれるそう

山田

おふろの域を超えてますね。これは通っちゃいそう…!

宮本さん

このように、水道・光熱費の高騰や、人口減少・後継者不足といった理由から、泉質は良いものの経営が厳しくなってきた温浴施設を、“企画の力”で再び盛り上げています


2024年4月には、三重県いなべ市に、暖炉と挽きたてコーヒーのある2号店「おふろcafé あげき温泉」を開業したばかりです。

3種類のサウナがウリの「おふろcafé あげき温泉」

山田

ちなみに、なぜ紀伊地方にこだわっているんですか?

宮本さん

僕が和歌山県出身だということもありますが…紀伊って、大きなポテンシャルを秘めていると思うんです。


「関西空港」と「中部空港」という2つの大きな国際空港に挟まれていて、緑豊かで海の幸もおいしい。


さらに世界遺産の「熊野古道」と「高野山」もある

ハイキングや登山で人気な、鈴鹿山脈の「藤原岳」も

宮本さん

端から端まで横断するには6〜8時間かかりますが、世界遺産がこんなに近いエリア内にあるのって、じつはすごいことだと思うんですよ。

山田

たしかに…

宮本さん

これだけ環境に恵まれているなら、周辺地域から人を呼び込めるだけでなく、紀伊半島を「世界から観光に行きたくなるエリア」にするチャンスも眠っているはず。


スタッフとお客さまの間に会話が生まれ、ゆるやかに人と人がつながる場をつくって、地域に新しい移住者や仕事が増えていけば、“地域の価値”も再生していくと考えています。

「ローカル×おふろ」で新たな文化を創出

宮本さん

「おふろcafé」では、ローカルならではのイベントを開催することもあるんですよ。


たとえば、「こども銭湯」。

山田

こども銭湯…?

宮本さん

こどもの「ひとり銭湯デビュー」を応援するワークショップです。


おふろって楽しい! という経験とともに、「タオルを浴槽に入れない」「走らない」といった基本のおふろのマナーや入浴の文化を伝えています。


僕たちがこどものころは地元の大人がマナーを教えてくれていたと思うんですが…最近は地域のつながりが減ってきているので、その代わりになれたらと取り組んでいるんです。

宮本さん

あとは、「防災ワークショップ」というのも定期的に実施しています。


元消防士のスタッフが、地域の人に向けて災害時に備えるワークショップを企画。


おふろが“災害時でもくつろげる避難所”になることを目指しています。

山田

おふろを避難所に。大事な取り組みですね…

宮本さん

それから、地元の食材を活かした「グルメイベント」も人気です。


四日市の「とんてき」や尾鷲の「もちもちマグロ」、東海レトロな「喫茶メニュー」など…地産地消のご当地グルメを提供していて。


季節ごとの限定メニューを楽しみにしてくださる方も多いんですよ。

山田

おいしそう…


ただの「地元のおふろ」では終わらずに、地域の人とのかかわりから新しい文化が生まれているんですね。

“好き”を原動力に。一緒に紀伊半島の未来を沸かす仲間も募集中!

宮本さん

地域の人とのかかわりを大事にするのはもちろん、「地域の人が働きたくなる職場」をつくることも私たちのミッション。


現在、事業拡大につき、一緒に働いてくれる正社員のプロプレイヤーを募集しています!

山田

どんなお仕事を募集されているんですか?

宮本さん

店舗に勤務し、接客・クレンリネス・イベント企画/運営管理・館内装飾・空間づくりなどを担当します。


店舗により、カフェでのホールやキッチン宿泊施設のベッドメイクなど幅広い業態・業務にも関わります。


10代〜70代までの社員が18人、パート・アルバイトが約80人、あわせて約100人が働いています。

山田

10代〜70代! 年齢の幅が広いんですね。

山田

どんな社風なんですか?

宮本さん

働く一人ひとりが「主役」だと感じられる職場を目指していて。


メンバーが「好きなことで自分にタグをつける」ことを大切にしています。

山田

タグ…?

宮本さん

たとえば「#長所伸展」とか、「#感動をつくる」とか。


どんな人にも得意/不得意がありますが、苦手なことを補って平均的な人材を目指すよりも、“自分らしいタグ”をつけて「得意」を伸ばしていってほしいと思っています

山田

「好き」とか「得意」なことを仕事に活かせる環境ということでしょうか?

宮本さん

はい。手を挙げてくれたメンバーにはどんどん仕事を任せています。


たとえば入社4年目の西川さんは、新店「おふろcafé あげき温泉」立ち上げメンバーの一人として活躍中。店舗運営業務だけでなく、家具選定や館内装飾・空間づくりなども手掛けてます。


もともと大学でデザインを学んでいたこともあってデザインが得意で、「制作物をお客さまに届けるところまで見届けられる」と自主的に動いてくれています。

西川さん

宮本さん

ほかにも入社3年目のスタッフが館内の新聞を発行したり、サウナ好きのスタッフがアウフギーサーとなって癒しの時間を提供していたり。


各々がお客さまを楽しませる仕掛けを作っています。

山田

入社が浅くても活躍できるのはいいですね!

宮本さん

若くして管理職や経営に参画して活躍できる環境だと思いますね。


実際、料理部門の支配人は29歳。温浴部門の副支配人は33歳という若さです。

山田

お若い…

宮本さん

遠方の方にはオンラインの面談(30分〜1時間)も可能なので、まずは「どんなことが好きか」とか「将来地域でこんな仕事をつくりたい」みたいなことを教えてほしいです。


私たちの仕事を「面白そう」と共感してくれた方は、ぜひ一緒に紀伊の未来を沸かしましょう

地域の人たちとの交流が薄れつつある現代。

旅する温泉道場が目指すおふろのかたちは、もしかしたら今後の地域活性のモデルケースになっていくのかもしれません。

正社員はもちろん、アルバイト・パートも募集中とのことなので…「ローカル」と「おふろ」に目がない人は、応募してみては?

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