地方の“学び”決定版?日本中からスゴイ講師が愛媛に集う「松山ローカル大学」とは

地方の“学び”決定版?日本中からスゴイ講師が愛媛に集う「松山ローカル大学」とは

講師は第一線で活躍中の豪華ラインナップ
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地方の過疎化が叫ばれて久しいですが…

愛媛の企業を盛り上げようと、県内の経営者を集めた“学び”のコミュニティ「松山ローカル大学」を立ち上げたのは、株式会社ローカル大学の代表取締役・宮嶋那帆さんです。

愛媛県松山市出身で、元南海放送株式会社のアナウンサー、現在も数々のコンテンツ制作に携わる宮嶋さん。ローカル大学の正体とは一体…?

〈聞き手=鳥山可南子(新R25編集部)〉

愛媛の企業経営者コミュニティ「松山ローカル大学」

宮嶋さん

「松山ローカル大学」は、株式会社ローカル大学が運営する、愛媛県内の企業経営者を中心とした“学び”のコミュニティです。


瀬戸内エリア最大級のスタートアップカンファレンスイベント「BLAST SETOUCHI」の発起メンバーのなかから、私を含む4人が参加して立ち上げしました。

宮嶋さん

テーマは「地方の最先端から学ぶ」 「地方でプロから学ぶ」 「地方がキャッチアップすべき潮流を学ぶ」の3つ。


第一線で活躍する講師を県内外から招き、地方の経営者が本当に知りたいことをリアルとオンラインの両方から学べる場を提供するため、2023年7月に“開校”しました。

鳥山

なぜそんなコミュニティを?

宮嶋さん

日本全体にも言えることですが、地方はとりわけ人口減少・少子高齢化が深刻です。


愛媛県の人口は2020〜2060年の40年で40%減少すると見込まれており、一方で2060年には高齢者率が44%にまでのぼると予測されています。

宮嶋さん

今後ますます働き⼿が不⾜することにより、地方企業の事業が回らなくなり、貧しくなることが予想されます。


でも、このままでは何も生まれません。加えて地方には、地方ならではの課題があります。

鳥山

地方ならではの課題とは?

宮嶋さん

地方には、大都市にはない歴史や技術、文化があります。世界と戦える資源や可能性も眠っています。


その一方で、都会と比べるとどうしても情報量や人との出会い・つながり、学び、刺激が圧倒的に足りないのも事実なんです。

宮嶋さん

そうした不足部分を私たち松山ローカル大学が作り出し、地方企業の学びや交流、体験をともにすることで、事業の成長や共創につなげたいという思いで立ち上げました。

日本トップクラスの豪華講師陣による講義&公開ブレスト会

鳥山

具体的にどんな“講義”をしているんですか?

宮嶋さん

まずもっとも大きな特長は、講師陣が日本トップクラスの豪華な顔ぶれなことです。

宮嶋さん

たとえば地方創生の第一人者である株式会社umariの代表・古田秘馬さん、山形で環境、農業、教育、人材など、全方位で奮闘中のヤマガタデザイン株式会社・山中大介社長、富山で製薬会社を営みながら村づくりをしている前田薬品工業の前田大介社長


いろんな地方の、いろんな分野で活躍されている第一線の方々をお呼びしています。

鳥山

本当に豪華…!

サッカー元日本代表監督の岡田武史氏は、現在はFC今治のオーナー&新時代のキャプテンを育てる「FC今治高等学校 里山校」の学園長なんです

宮嶋さん

講座が2部制になっているのもポイント。


第1部で講師の方にお話しいただいた後、第2部には必ず県内の経営者の方に登壇してもらいます。

鳥山

自分たちも壇上に!?

宮嶋さん

はい。自分たちが抱えているリアルな課題をオープンにして、講師の方と討論をして、アドバイスをいただく


いわば公開ブレスト会を開催しているんです。

宮嶋さん

そうすることで、ただ受け身で話を聞くだけではなく、課題に対して実際にどうしたら解決できるのかという道筋を探ることができます

鳥山

これまでに、どんな課題が上がりましたか?

宮嶋さん

たとえば先日議論が白熱したのは、地元のサッカークラブ・愛媛FCが先日J2リーグに復帰したものの、経営面にはたくさんの課題があって、観客数を増やすにはどうしたらいいか…とか。

愛媛FCの村上茉莉江さんは、サッカーとは無縁の会社の経営コンサルタントとして活躍していたけど、愛媛FCの社長であるお父様に呼び戻される形で愛媛FCの取締役に就任し、独自路線で手腕を奮っています

鳥山

愛媛FCの村上茉莉江さんといえば、サッカー界注目の女性責任者ですよね!


愛媛じゃなくても気になる議題です…

宮嶋さん

あ、まさに、“何か面白そうなことやってる”と聞きつけて、東京や名古屋など県外からオンラインで参加してくださる方も多いんですよ。


やっぱり地方って、こうした講座への参加もまだまだ未熟な部分があるんですけど、県外の方は良質なコミュニティであれば入りたいと思ってくれる。


そうした空気も取り入れながら、先ほどお話しした“つながり・学び・刺激”という文化を醸成していきたいなと思っています。

「メルカリ武末氏×酒造」も…事業共創マッチング続々!

鳥山

開校から約1年、手応えはいかがですか?

宮嶋さん

なんと事業共創が20件を超えました


想像以上に生まれて、うれしい驚きです。

宮嶋さん

実際に株式会社メルカリの武末健二朗さんが講師だった回では、第2部で登壇した対談相手が道後地区唯一の造り酒屋で、2025年に創業130周年を迎える水口酒造の第6代目蔵元・水口皓介さんだったんですね。


そうしたら、この対談がきっかけで、武末さんが水口酒造のCRO(最高収益責任者)としてジョインすることになって。

鳥山

えー! すごい。

宮嶋さん

これは最近の大きなトピックですが、ほかにもまだまだありますよ。


ゲスト講師と縁ができたことによって、その講師から自社の課題を解決できそうな会社を紹介してもらい、活路を見出した方もいます。


また、そこからさらにコラボが生まれたり、参加者同士で課題を解消し合うマッチングが生まれたり、多角的に広がっているんです。

左から水口皓介さん、水口義継さん(第5代目蔵元)、武末さん。ITを駆使した新しい造り酒屋の経営スタイルへの進化を目指すとのこと

鳥山

参加しているのは、どんな方なんですか?

宮嶋さん

地方の特色で、2代目、3代目といった跡継ぎの方や会社経営者・役員の方は多いですね。そういう方は成長意欲も高いですし、会社を継続・拡大していくための情報感度も高い印象があります。


あとは“町の現在と未来を考える”という観点で、行政の方や、今後地方でビジネスを立ち上げたい、といった方も多く参加していますね。

法人会員なら100名まで視聴可能。研修テーマに活用も

鳥山

講座を受講するには、どうしたらいいんですか?

宮嶋さん

松山ローカル大学は会員制で、個人会員法人会員、そして今後オンライン会員を予定しています。


個人会員は月額1万円、法人会員は月額5万円(いずれも税抜)です。

鳥山

どういう違いが?

宮嶋さん

どちらも、全講座受講可能、講座のアーカイブ視聴が可能です。また会員限定の懇親会に参加でき、ゲストや参加者同士のつながりを創るチャンスです。

宮嶋さん

法人会員は、3人まで会費内で講座に参加できるほか、アーカイブ動画を視聴するアカウントは社員100名まで配布できるので、社内の議論のきっかけや研修テーマとしても活用していただけます。

宮嶋さん

講座は毎月一回以上開講していて、会員でなくても単発で参加することができます。


百聞は一見にしかず。来ていただければ、必ず新しい刺激や知識、学びがあることを感じてもらえるはずなので、ぜひ一度のぞいてみてほしいです。


女性にもどんどん参加してもらいたいですね!

鳥山

ちなみに…今後の目標ややりたいことはありますか?

宮嶋さん

実は、松山ローカル大学の取り組みについて、あちこちからお問い合わせをいただいていて。


なので、これをモデルケースとして、全国にOEM展開できるような仕組みを構築しているところです。


ローカル大学が、県内の事業を成長させる刺激となり、地方全体を盛り上げられるような起爆剤になれたらと思っています!

気になる講座を単発で受講することも可能な松山ローカル大学。愛媛発ですが、他地域の人たちにも刺激がありそうな内容の講座が勢揃いしています。

すこし視野が広くなること間違いなしのカリキュラム、ちょっとのぞいてみてはいかがでしょう?

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