「北海道をIT集積地に」倒産寸前の会社を立て直した男が仕掛ける“地方から日本を熱くする挑戦”

「北海道をIT集積地に」倒産寸前の会社を立て直した男が仕掛ける“地方から日本を熱くする挑戦”

北海道は今、「DX推進都市」になっている
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今、北海道はめちゃくちゃ伸びしろがある

そう言うのは、株式会社ドゥーファ代表・一戸健人(いちのへ・けんと)さんです。

一戸さんは、ご自身の地元でもある北海道で「採用支援」や「DX支援」を軸とした事業を展開中

さらに、北海道で次に挑戦したい“とある事業構想”も絶賛進行中だそうで…?くわしくお聞きしました。

〈聞き手=山田三奈(企業トピ編集部)〉

事業譲渡を経て「北海道」で再構築

一戸さん

株式会社ドゥーファは、もともと副業募集プラットフォーム「Kasooku」を運営するために起業した会社です。

「副業人材」は新規事業のグロースに最適!? 成功企業×失敗企業のぶっちゃけトーク

r25.jp

以前「新R25」で、一戸さんに“副業のリアル”をお聞きした記事はこちら

一戸さん

ただ…この「Kasooku」は、2022年にユナイテッドに事業売却しました。


副業のマーケットが厳しかったので、大きな資本のもとで再度チャレンジすることにしたんです。

山田

そうだったんですか…!

一戸さん

正直に言うと、このころ当社は倒産寸前まで追い込まれていて。


なんとか再構築をしなければならないどうせなら“熱い想い”を持ってできることをしよう


そう思い、「オフィスの費用削減」と「地方創生」を目的に、私の地元である室蘭市に拠点を移しました。

室蘭市とタッグを組んで、地方創生を推進する取り組みもスタート。ここから“新生ドゥーファ”の快進撃が始まります

一戸さん

現在は、活動の幅が北海道全域に広がっていて、媒体を補完する形で展開していたエージェント事業をメインにおこなっています。


今後は「札幌転職サツテン」の提供を始め、北海道エリアを強化予定です。オンライン面談で完結しているので、東京の候補者さんも対応しています。


また、企業のDX支援やIT技術の支援など、地元企業に貢献する事業も展開。今後はエージェント事業だけでなく、SES派遣領域にも広げていきます。

一戸さん

さらに今年、札幌本社で上場しているエコモット社から子会社のFiT社を初めて買収。


FiT社は、北海道の優秀なエンジニアを多く抱えられております。

一戸さん

売却と買収の両方の実績・ノウハウも持てたことで、必要な事業を垂直立ち上げできるようになり、多方面からバリューアップにトライできるようになりました。

事業売却の経験が、ここにきてすごく活きています

「北海道は伸び代がある」“新生ドゥーファ”の次なる挑戦

一戸さん

東京から北海道に本社を移したドゥーファ自体がまずは上場を目指して…


将来的には東京のスタートアップをどんどん誘致して、上場まで支援できたら嬉しいなと思ってます。


「北海道新幹線」が開通する2030年までに、北海道を“IT産業の一大集積地”にしたいと考えているんです。

すごい壮大なチャレンジだった

山田

それって、実現可能性はあるのでしょうか?

一戸さん

あると思いますよ。北海道って、今めちゃくちゃ伸びしろがあるので


“北海道=IT産業”のイメージって、あまりないかもしれないんですけど…


じつは北海道ってDX推進を非常に強化していますし、広大な土地がいっぱいあるので、ドローンとかMaaSとかいろんなサービスの実証実験ができるんです。

山田

そうなんですか?

一戸さん

はい。「データセンター」や「海底ケーブルの陸上拠点」を増加させやすいことから、国や北海道がそのITインフラを整える支援をしているんですよ。


たとえば、経産省が苫小牧データセンターに300億円を補助したニュースは記憶に新しいですよね。

山田

たしかに…今後、企業ニーズが高まっていきそうですね。


でも関東圏で働いてる人が北海道に異動するのって、ちょっと勇気がいりそうな気が…

一戸さん

いや。関東圏で働いてる人こそ、むしろ面白く働けると思いますよ!


東京では産業に隙間がないですけど、北海道はよくも悪くも隙間だらけなので。

山田

隙間だらけ…?

一戸さん

たとえば東京で当たり前にやっているDXを北海道でちょっとやるだけで、めちゃくちゃ感謝されるんですよ。


北海道に貢献できる事業をやっていると、地元の人からの信頼も熱くなるので、すぐに新聞で取り上げてくれたりして(笑)。

六本木もないから、ついでに健康にもなるそうです

一戸さん

私自身も、いざ来てみたら「これなら心を燃やせる」と思える事業構想がたくさん膨らんできました。


なので、ITスキルを活かして新しいことを始めたい起業家や会社員の方にも、ぜひ楽しんで挑戦してほしいと思っています。


そうやって地方での働き手を増やして地方創生するとともに、北海道から世界に誇れる企業をたくさん生み出して“熱い日本”をつくっていきたいです

「北海道は、めちゃくちゃ伸び代がある」…その理由は、よくも悪くも“隙間だらけ”だから。

ITインフラの整った広大な土地で何か新しい事業を始めたい「起業家」や、地方で働くことに興味がある「ビジパ」のみなさん。

「採用」から「DX推進」、「ファイナンス」まで幅広く相談できる“新生ドゥーファ”を頼ってみてはいかがでしょうか? 一戸さんのサポートがあれば、“心を燃やせる何か”に出会えるかもしれません…!

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