スピードを追うだけの速読とは別物。ビジネススキルとして役立つ“読書の価値を高める速読術”

スピードを追うだけの速読とは別物。ビジネススキルとして役立つ“読書の価値を高める速読術”

脱・買ったのに読まない積ん読

せっかく本を買ったのに、読まずに積みっぱなしになる、いわゆる「積ん読」。

興味深いビジネス書や話題の新刊を書ったはいいものの、積ん読が常習化しているビジネスパーソンも多いのではないでしょうか。

そんなアナタを「本を“読み終える”ことを目標にするのが間違い」とぶった斬るのは、株式会社J-エデュケーションの代表取締役・寺田昌嗣さん。

読書の価値を高める技術」を自ら構築し、経営者やビジネスパーソン、資格試験受験者、大学生などから高評価続出の読書術とは?

〈聞き手=西島知希(新R25編集部)〉

これまでの“速読”のイメージをくつがえす…科学的に指導する「新しい速読法」とは?

寺田さん

フォーカス・リーディングは、1冊10分の速読スキルと科学的な学習法とを採り入れた、まったく新しい読書法です。


科学的なトレーニングで、速く読めるだけでなく理解のレベルが上がり、記憶にも残るようになります。

西島

1冊10分! 速読って、できたら人生変わるだろうな…

寺田さん

普段、読書ってされてますか?

西島

正直、あまりできてないですね…

寺田さん

その理由ってなんですか?

西島

読み始めると1冊読み終えるのに時間がかかるからですかね…


学生時代と違って、社会人になると、まとまった時間もつくりにくいし。しかも最悪なのが、読んでも内容を覚えていないという…


でも、だからこそ「速読」にすごく興味があります!

寺田さんは元高校教諭、現在九州大学大学院博士課程在学中(読書教育&学習戦略研究)

寺田さん

速読にどんなイメージをお持ちですか?

西島

本をパラパラ〜っとめくるだけで内容が画像のように脳に焼きつくとか、高速で文章をナナメに読んでいくだけで、1冊3分で読めるみたいな。

寺田さん

そんな非科学的な魔法のような読書は人間には不可能です。

西島

違うんですか。

10万部のベストセラーになった『フォーカス・リーディング』(PHP出版)

寺田さん

「速読」って魔法とか、超能力っぽいイメージが蔓延しすぎなんです(笑)。


まあ、私も最初「速読」に興味をもったのは高校生のころで、ある種の魔法のような技が手に入るのかと勘違いしておりましたが。

西島

高校時代に原点があるんですね! 速読の術は身につきましたか?

寺田さん

高校時代からいくつもの流派の教材や講座で学びましたが、読書スピードはまったく上がりませんでした(笑)。


それでもその後、独自に研究を続け、現在までに1,000以上の書籍や学術論文を読んで得た結論が…


めくっただけで本の中身が頭に入ってくることもないし、3分で読むこともできない、ということです。

寺田さん

そうした自身の経験から開発したフォーカス・リーディングは、「速読」を名乗ってはいますが、スピードを追うだけの速読とは全く別物なんです。

西島

ではどういう速読なんですか…?

寺田さん

まず、あくまで読書法の一つで、「学習者専用速読」という位置づけです。

寺田さん

多くの人は「本を読み終える」ことばかりに意識がいってしまいますが、大事なのはどうしたら「出力につながるような学習効果を高めつつ、量を引き上げられるか」です。


フォーカス・リーディングは、速読を「読書の価値を高める技術」というビジネススキルとして捉えています。

西島

ビジネススキルと言われると、ちょっとわかるような…


戦略的に読書をするというイメージでしょうか。

寺田さん

まさにそのとおりです。


フォーカス・リーディングは、科学的な知見に基づいて構築されたトレーニングによって、理解の質を落とさず、今の3倍程度のスピードで読む速読技術と、フォーカスを変えて「1冊の全体像をつかむ」ための1冊10分の速読技術とを身につけることが可能です。


練習さえすれば誰でも修得可能です。


いわゆる「速読」と呼ばれるもののなかで唯一大学の授業として採用された実績があり、その効果をまとめた学術論文も査読付き論文誌に掲載されています。

フォーカスすることを明確化し、理解の深さとスピードのバランスをコントロール

寺田さん

フォーカス・リーディングでは、読書の目的や書籍の難易度などによって、読書スピードをコントロールすることを目指します。


同時に読書戦略(読書ストラテジー)を駆使して、「速さと質(理解・記憶)の両立」を図ります。


具体的には、PQRSストラテジーを初めとする数種類の読書戦略を活用して読んでいくことになります。

西島

自分でも速読ができるようになりますか…?

寺田さん

はい! スポーツと同じく、心身のコントロールによって実現する技術なので、正しい練習をしさえすれば誰でも速読が可能になります。


精緻な理解を求める場合には理解度を上げつつスピードを落とし、速さや大雑把に内容をつかむ場合には、スピードを上げてミクロの理解度は下げる…という具合に、理解の深さとスピードのバランスをコントロールします。

西島

目的によって速度を調節するというか。

寺田さん

そのとおりです。ポイントは「フォーカスを明確にする」ということです。


そして「質が落ちない速さ」を手に入れるために、「心身のコントロール技術」のトレーニングを行います。


具体的には禅的な《鎮まり》をベースとした集中力と、武道における《観の目付》を使いこなす技術です。

西島

集中力はまだわかりますが…「観の目付」とは…?

寺田さん

宮本武蔵が『五輪書』で語ったのが「観の目付」。


似た意味合いで、剣道では「遠山の目付」という言葉がありますが…


つまり、対象の一点を凝視するのではなく、遠くの山を見るようにぼんやり全体を捉えるほうが速く反応できる、という視点のことです。

西島

まさか武士やアスリートの話になるとは…

寺田さん

西島さんは冒頭で、読書をしても、結局読み終えたときに内容を覚えていない、と言いましたよね?

西島

はい…

寺田さん

それは、目の前の一文一文にしか目がいっていないからなんです。


速読のためには視野を絞り込んで処理しようとする脳の機能をセーブし、ページ全体を俯瞰するような「絞り込まない視野」をつくったうえで、行を順に捉えていくような見方が必要です。

文字情報を自在に処理、またその内容を整理していく練習をおこなう

寺田さん

フォーカス・リーディングではまず瞑想状態(弛緩集中状態)を作り、学習や読書に最適な心身の状態をつくります。


そして“観の目付”で情報を入力する感覚を養い、文字情報を自在に処理するトレーニング、またその内容を整理していく練習をおこないます。


こうしたトレーニングにより、単に速く読めるというだけでなく、理解のレベルが上がり、記憶にも残るようになります。

通常の3~4倍の高い理解をともなう速読によって、学習も高速化!

寺田さん

また、学習も科学的な知見に基づく方法をとることで、高速化が可能になります。

西島

読書だけでなく学習も高速化が可能に?

寺田さん

はい。「やり方(学習法)」さえ正しければ、少ない時間と労力で高い成果を上げることができます。


それを体系立てたのが「高速学習法」です。

寺田さん

「高速学習法」は、これまでに司法試験、一級建築士、中小企業診断士、社労士などの難関資格試験から、TOEICなどの語学学習、小学生から高校生までの入試・定期テスト対策まで幅広く支援しており、都内の司法書士スクールで採用された実績もあります。

西島

社会人の勉強にもいいんですね。

寺田さん

そうなんです。


通常の3~4倍速の高い理解をともなう速読と、科学的に効果が認められた反復・復習の方法を組み合わせることで、いつもの半分の労力と時間で驚くほど記憶に残る学習が可能になるのです。

西島

速読と組み合わせることで、その効果を発揮するんですね。


でも習得するのにどのくらいの時間がかかるのか…

寺田さん

まずは3日間ください。

西島

3日!? 思っていたより、ずっと少ない時間ですね!

寺田さん

正しいやり方と指導があれば、速読+高速学習法を3日間・約20時間程度で修得していただけるようなプログラムを作っています。


集中的に高い速読スキルを手に入れつつ、事前・事後のコーチングおよびサポート期間を通じて、高速学習法に従った効果的な読書・試験学習に取り組んでいただけます。

3日間終了の後の事後期間も大事です

寺田さん

1日目は心身コントロールトレーニングです。


集中力(速読モード)作りから始めていき、徐々に集中力、視野の広がり、視点の流れなどを読書・速読に最適な状態へと矯正していきます。


2日目までで「速読スキル」をマスターし、3日目はひたすら本を読み、速読スキルと読書戦略を活用しながら、仕上げます。

寺田さん

レッスンが終了した後は、翌日から2週間、与えられた課題に従って1日1冊(最低30分)読んでいきます。


やや難しめ・文字多めの書籍に向き合い、自身の血肉としていくことが目標です。


資格試験受験予定の方は、問題集とテキストを使って学習に取り組んでいただきます。


さらに受講から3カ月間は無料で各種レッスンやアドバイスを受けたりすることが可能。


3日間講座を無料で再受講することもできます。

数々の効果事例あり。ビジネスパーソンにとってのフォーカス・リーディングがもたらす恩恵

寺田さん

フォーカス・リーディングを身につけることにより、読書量がアップし、ビジネスパーソンとしての絶対的な信頼と未来を主体的に創造する力を手に入れられるようになります。

メリット1 知識が豊かになり、クリエイティブな発想が可能に

2019年度開催、大学生対象研究講座の成果

寺田さん

インプットが増えるので、クリエイティブな発想も可能になります。


過去の受講者さんのなかには、ビジネスアイディアを武器に年商をアップさせた例もありますよ。

メリット2 時間がなくて勉強(読書)が進まない…という悩みからの解放

2019年度開催、大学生対象研究講座の成果

メリット3 論理的思考/発想が鍛えられ、会社でのポジションが上がる

寺田さん

仕事変革のアイディアとロジカルな思考が認められて、若手ながら役員待遇に抜擢された方や、中学卒業で土建業の営業職だった方が3年後にベンチャーの社長補佐にスカウトされ、年収が10倍近くにアップした例もありました。

本を手軽に読めるようになり、さらに内容への理解度がアップすれば、読書が楽しくなることは間違いありませんね。

「本を読む時間がない」 「資格のテキストを買ったけど挫折」といったことに身に覚えのある方も多いはず。

フォーカス・リーディングに興味を持った方は、ぜひHPをチェックしてみてください!

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