平均年収は678万円！ 人気講演家・鴨頭嘉人の焼き肉屋が"チップ制"で飲食店に革新起こす
すべてのスタッフが誇りを持って働ける環境に！
物価の高騰が続く現代社会。それに見合うだけの賃上げも実現すればいいですが…
なかなかそうはいかない現状に、革命を起こそうとしているのが株式会社東京カモガシラランドです。
同社が運営するYAKINIKU MAFIA IKEBUKURO店では、「チップ制度」を導入していることにより、スタッフの年収も飲食業界の標準を遥かに超えているそう。
現在“インターンも募集”しているという同店の取り組みについて、代表取締役社長の鴨頭嘉人さんに話を伺いました。
〈聞き手＝石川みく（新R25編集部）〉
オープンしたのは“チップ文化”を取り入れたいため
YAKINIKUMAFIA IKEBUKURO店は焼き肉を提供していますが、単なる焼き肉屋ではありません。
私はここを新しい形のエンターテインメントスペースと位置づけています。
店内はカジュアルさと高級感を融合させ、ニューヨークのバーを彷彿とさせるライティングやカウンター。
海外からのお客さまも多く、全体の40％を超えています。
たしかに、焼き肉屋というよりオシャレなバーですね。
提供しているのは、幻の和牛と言われる「尾崎牛」。
宮崎県で子牛の頃から育てられたこの和牛しか出していないので、味は保証付きです。
お店のオープンは2021年10月。私の10年来の夢を実現するために開店しました。
その夢というのは…
日本にチップ文化を普及させることです。
チップ文化…日本ではまったくと言っていいほど馴染みがないですよね。
そうなんです。私は19歳から飲食業で働いているんですが、日本のサービス業の報酬は、その価値に見合っていないと思っていて。
アメリカでは年収800万円を超えるのが当たり前なのに、日本では未だに300万円前後なのが現実。
物価が高騰している中、従業員が低賃金で働かざるを得ない状態を変えたいと思い、YAKINIKUMAFIA IKEBUKURO店をスタートしたんです。
実際、どのようにチップが支払われているんですか？
お客さまが会計時に、チップシートにお気に入りのスタッフの名前を記入する仕組みです。
これにより、名前が記入されたスタッフには源泉徴収やフランチャイズフィーを差し引いた70％が還元されます。
平均的な飲食店でのアルバイト年収は103万円ですが、当店で得られる収入は2倍から4倍。
社員の平均年収は678万円。月給換算で56万円に達しました。
さらに…トップレベルのスタッフの年収は1,000万円。これはもはや、一流企業のビジネスパーソンと同等かそれ以上の水準です。
スタッフは接客担当者ではなく“ステージパフォーマー”
チップがもらえるなら、スタッフのモチベーションも上がりそうですね。
はい！ ただその分、スタッフには自己成長と自己投資をしてもらっています。
当店ではスタッフは単なる接客担当者ではなく、ステージパフォーマーと呼んでいて。
採用するスタッフも、それ相応の水準に達している人材だけを選んでいます。
ステージパフォーマーになる条件ってあるんでしょうか？
以下の3つです。
ステージパフォーマーは、サービス業の究極形態。
「接客＝パフォーマンス」を通じてお客さまに感動や喜びを提供し、食事の時間を一生の記憶に変える役割を担ってもらいたいと思っているんです。
チーム全体としても一丸となって取り組むことが重要なので、オープン15分前には「本気の朝礼」も。「声の張り、エネルギー、実行力」。どれをとっても“日本一”と自負している朝礼をおこなっています。
現在「インターンシップ」を募集中！
本気で接客して最高のおもてなしをするからこそ、チップを支払ってもいいとお客さまに思ってもらえるんですね。
そうですね。私はサービス業を「天使の仕事」と位置付けているくらいですから。
そしてこの取り組みで日本のサービス業界に革命を起こすため、現在、一緒に働いてくれる仲間を募集しています。
まずはインターンシップとして2カ月勤務していただき、お互いの希望をふまえてその後の方向性を話し合いたいと考えています。
インターンということは学生が対象なんですか？
社会人も大歓迎です。
ただし…これはただの仕事の募集ではありません。
サービス業における新たな価値観と報酬体系の確立を目指す社会的なプロジェクト。その一員になってもらうつもりです。
さらに詳しい募集要項はこちら
この仕事を通じて、どんな成長が期待できますか？
ビジネススキルやグローバルなコミュニケーションスキルの習得。そして個人の成長や自己実現につながるというメリットがあります。
私、鴨頭嘉人のエネルギーと情熱にもぜひ触れてもらいたいですし、さまざまなプロフェッショナルとの出会いも。
チップ文化が日本に普及することで接客レベルが向上し、より多くのお客さまを幸せにできる。
そのためには、高い売り上げと利益が出ているのが当たり前です。
高いレベルのステージパフォーマンスを引き出すことで、「チップをもらうのが当然」という状況をつくり出すことを目指しています。
かなりやりがいを持って働けそうですね。もはや飲食店スタッフの概念が変わってしまいそう…
サービス業で働く人すべての人に、自分の仕事に誇りを持ってもらいたい。
そしてチップ文化をとおして、サービス業の未来を明るく照らしていきたいと思っています。
自分の人生観や価値観を変えたいという人からの応募をぜひお待ちしています。一緒に日本の文化を変えていきましょう！
サービス業で働くスタッフの幸せを一心に願い、改革を続ける株式会社東京カモガシラランドの鴨頭嘉人さん。
そんな鴨頭さんの想いに共感した人は、ぜひインターンに挑戦を！
飲食店のスタッフが年収1,000万を稼ぐなんて無理…という認識が変わる日も近いかもしれません…！
