耐震設計に自信。“災害に強い木造建築”のスタンダードをつくる建築設計事務所

耐震設計に自信。“災害に強い木造建築”のスタンダードをつくる建築設計事務所

これからのマイホームは“構造の専門家”とつくる
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地震や台風で建物の被害が多く出る日本。

とくに“木造住宅”に住んでいる人は、「もし災害がきたら、うちは大丈夫なんだろうか…」と少し不安になってしまうかもしれません。

木造に特化した建築設計事務所「楓構造研究所」の主宰・古賀健朗さんは、「現在の木造住宅は必ずしも安全とは言えない」と警鐘を鳴らします…。

古賀さんが推進する、安全な家をつくるための「構造設計」とは

仲間やパートナーも募集中とのことなので、建築業界で働く方はぜひ最後までお読みください!

〈聞き手=山田三奈(新R25編集部)〉

地震大国なのに…日本の木造住宅は「構造設計」が不十分

古賀さん

「楓構造研究所」では、木造住宅の構造設計サービスを提供しています。

山田

すみません…「構造設計」というのは何でしょうか?

古賀さん

建物って、家具の積載荷重とか地震の揺れや風など、あらゆる方向からいろいろな力が加わりますよね。


そういった建物全体への力のかかり具合を計算して安全性を確認する「構造計算」を、“安全の根拠”とする設計方法です。


計算上、荷重に耐えられるような安全基準を満たしながら、建物の土台と骨組みを設計します。

山田

日本にある木造住宅はすべて「構造設計」で建てられるものなんですか?

古賀さん

いえ。構造設計は、法律上“必須の項目”ではありません。


じつは…既存の法律の基準でつくられた木造住宅は、構造設計が不十分なことが多いんです

えぇ…

古賀さん

現在の建築基準法では、3階建てと500平方メートル以上の住宅のみに「構造計算の義務」があります。


でも私たちが住む住宅の多くは、この基準に該当しないですよね。

山田

そうですね…ということは、多くの木造住宅が「構造計算」をせずに建てられてしまっている?

古賀さん

そういうことになります。


本来すべての住宅は、“構造の専門家”による計算や検証を行ってから建てられるべきです。


そこで「楓構造研究所」では、会社設立から、全国の意匠設計事務所・工務店に対して「構造セミナー」の活動をやってきました。

山田

「構造設計」の重要性を説いてきたんですね。

“最新技術”で安全な家づくり

山田

でも…「構造計算」の正確性はどうやって担保してるんですか?

古賀さん

家をそのまま揺らす「三次元立体解析」という最新技術を採用しています。

山田

家を揺らす…?

古賀さん

通常は、平面の二次元で「地震や強風を受けたときに家にどのような力がかかるのか」を計算・検証するんですが…


「三次元立体解析」では、建物の立体モデルをつくって実際に揺らして検証します


より現実に近いシミュレーションになるので、二次元よりも丈夫で安全性の高い住まいを構築できるんです。

古賀さん

この方法なら、どんなデザインの住宅でも自在にシミュレーションできます


たとえば、耐震性能が下がりがちなビルトインガレージ・狭小3階建て・吹き抜け・複雑な形状の家などの設計も可能です。

山田

今はそんな新しい技術があるんですね! 知らなかった。

古賀さん

これをもとに、消防署や警察署と同等の構造強度である「耐震等級3」を耐震基準として設計していきます。


「建物のどこがとくに揺れて危険なのか」を事前に把握して、そこを重点的に補強することで安全性を担保しているんです。

“安全な家”を一緒につくるメンバー・パートナーも募集中!

古賀さん

ちなみに、現在の耐震基準は「新耐震基準」と呼ばれているんですが…新耐震基準は「震度7で倒壊しない強度」とされています。


ただ…家が倒れなかったとしても、大きく家が傾いて住むことが困難になることってあるじゃないですか。

山田

たしかに…

古賀さん

東日本大震災、熊本地震、年始に起きた能登半島地震など、大きな地震に見舞われるたびに住宅被害が出ているわけですから、新耐震基準では不十分なことは明白です。


にもかかわらず新耐震基準は、2000年に改正されたものが最新なんですよ

山田

え、日本の耐震基準って24年も変わってないんですか?

古賀さん

そうなんです。


地震が起きてからでは遅いだからこそ、“構造設計の家づくり”が急務だと考えています。


構造設計された建物を、1日でも早く、1棟でも多く世の中に生み出すために…一緒に働いてくれるメンバーやパートナー企業も募集中です

古賀さん

今必要なのは、大切な家族がこの先30年・40年・50年と暮らしていくために、地震にも台風にも強い「安全な家」。


すでに建築士として活躍されているプロの方も、加盟金なしで経営面までサポートしますので…


“安全な家づくり”を使命に、一緒に挑戦しましょう!

楓構造研究所は、日本の住宅の設計をアップデートすべく奮闘する会社でした。

メンバーやパートナー企業など、一緒に“構造設計の家づくり”を広げていく仲間も募集中とのこと。気になった方はお話を聞いてみては?

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