メディア掲載そのものが営業ツールになる。「真空パック」で世界を変える企業のメディア活用論

メディア掲載そのものが営業ツールになる。「真空パック」で世界を変える企業のメディア活用論

新連載「メディ活アワード」
企業ロゴ画像

あなたの企業は、「メディ活」できてますか

企業からの情報が消費者に届きにくくなっている時代に、“企業発信”も変革する必要があるはず。「メディアから取材されたらラッキー」 「取り上げられて終わり」のような受け身ではなく、能動的にメディアを活用し、掲載事例を事業成長につなげていくべきなのでは?

新R25の新連載「メディ活アワード」では、メディアを活用したアクティブな企業発信「メディ活」を取り上げ、企業発信のありかたをアップデートしていきます。

今回は、株式会社インターホールディングス代表取締役社長CEOの成井五久実(なるい・いくみ)さんに、お話を聞いてきました。

2016年に株式会社JIONを設立し、メディアを立ち上げてから1年で事業売却。現在は「真空パック」を商材としたスタートアップで、環境問題やフードロス問題の解決に挑戦している成井さん。

スタートアップが信頼を勝ち取るメディア活用のコツを教えてもらいました。

〈聞き手=天野俊吉(新R25副編集長)〉

自社メディアは発信の「基本のき」

天野

成井さんは長年メディア運営に携わられてきたと思うんですが、企業の発信として「第三者のメディア」を活用するメリットって、どんなところにあると思いますか?

成井さん

“自分たちができること”が圧倒的に広がるところですね。

成井さん

私たちは、「INTER」という真空特許容器を開発しています。

世界最高峰の技術が、地球を救う!? インターホールディングス代表が語る、真空に賭けた“野望”

topics.r25.jp

宇宙空間に物を入れたのと同じ効果が得られる容器で、食品の消費期限を延ばせたり、繰り返し使ってゴミを削減できたりする技術です

成井さん

自社でも“話題化”を軸に施策を打っていて…「真空パック 社名」で検索上位に表示されるオウンドメディアを持ったり、一次情報をプレスリリースで流したり。


ただ、社名を知っている人や真空パックに興味がある人にしか届かないという課題があって。

天野

たしかに…

成井さん

自分たちでできる発信は「基本のき」。そこからさらに認知を増やすためには、第三者の手を借りる戦略が役立ちます。


メディアに掲載されると、真空パックをまったく知らない人が“たまたまコンテンツを見る”ということが起こる。


認知拡大できるだけでなく、自分たちが思ってもいなかった反応がかえってきて「あ、こういうアプローチもいいかも」みたいな新しい発見まで得られるんです。

メディアは選び方次第で「営業ツール」にもなる

成井さん

あと…メディアに載ると、信頼の底上げになりますよね。


私もメディアをやっていたからわかるんですけど、長く続くメディアほど信頼が大きいので、そこに取り上げてもらうことで“箔がつく”というのはあると思います。

成井さん

とはいえ…本当に箔がつくメディア取材って、待っているだけだと来ない


「取材を受けませんか?」っていう連絡のなかには、“ちょっと恥ずかしいメディア”もあって。

天野

恥ずかしい?

成井さん

なんか、普通に取材されるのかな?と思っていたら、よく聞くとすごく高い「掲載料」がかかってしまうのを、後から聞かされるっていう。

天野

そういうのもあるんですね…

成井さん

逆にメディアをちゃんと選べば、コンテンツそのものを営業ツールにできる


「あの記事読んだよ」 「あの動画観たよ」と声をかけてもらって商談のフックにしたり。メルマガに載せたり。


メディアって、使い方次第で信頼を広げられるものなんじゃないかなと思います。

「クラファンで買ったよ」の声が続々と

天野

お話を聞いて、なおさら「企業トピ」を選んでいただけてうれしいと思ったんですが…掲載のきっかけは何だったんですか?

成井さん

もともとR25時代からブランドがあるメディアだと認知していたので…「10万円で記事ができるの?」と驚きつつ、メディアと商材の相性がよかったので即決でしたね。


手間も時間もかけずにクオリティの高いインタビュー形式の記事ができるところも目から鱗というか。手軽でいいなと思いました

天野

記事の公開後、反響はどうでしたか?

成井さん

SNSや顧客向けのメルマガでも配信したんですが、かなりお問い合わせがありました。


「真空パックを採用したい」というお客さまからの連絡もありましたし、経営者の友だちからも「このメディア何?」って反響があって


2回目はクラファンの記事をお願いしたんですけど、そこでも「買ったよ」とか「読んだよ」みたいな声をたくさんいただきましたね。

天野

2本目の記事も追加依頼していただいたんですよね!

成井さん

おかわりしました(笑)。


やっぱり「10万円で記事にできる」という手ごろさもありますし…これからも、新商品が出るたびに頼みたいです!

長くメディアのプロとして活動してきた成井さんも、メディ活に対して多くのお悩みを抱えていたよう…。

「企業トピ」掲載後の反応として「経営者友達からの反響が大きかった」という成井さんの言葉はとくに印象的でした。

メディアを活用して情報発信をすることがいかに重要なのか、成井さんのインタビューを通じて再確認できました!

〈執筆=デザイングループ/編集=山田三奈〉

この記事をシェア
あなたの企業トピックスを新R25で発信しませんか?