持続可能な社会は“日用品”から生まれる。環境課題に新発想で挑む、エコフレンドリーなブランド3選

持続可能な社会は“日用品”から生まれる。環境課題に新発想で挑む、エコフレンドリーなブランド3選

素材と品質にこだわったアイテムが続々!
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店舗やネットショップで販売するアイテムを、卸価格で仕入れられるプラットフォーム「goooods」。

自分の情熱を追いかける“アントレプレナー(起業家)”が増えてほしいという想いでリリースされた同サービスには現在、1,000を超える魅力的なブランドが掲載されています。

そこで企業トピでは、goooodsとのコラボ企画を開始! 「Everyone, entrepreneur.」と銘打って、ビジネスを通じて自分の情熱を追いかけるブランドの担当者や、商品の輸入などに携わる方々にお話を伺っていきます。

今回は、エコフレンドリーな理念を持った3つのブランドをご紹介。全世界に広がる環境課題から目を背けず、“ゼロ・ウェイスト”に取り組むブランドが続々登場します。

タンブラーやハミガキジェルなど、アイテム自体は日常に無理なく取り入れられるものばかり。こだわりのアイテムを買い付けたい方はもちろん、扱うアイテムの幅を広げたいとお考えの方も必見です!

【Afora(アフォラ)】真の“地球にやさしい消費”を体現する「アウトドアギア」

ゼロ・ウェイストと持続可能性にこだわったアウトドアブランド「Afora」。

楽しいキャンプの裏にある“課題”の解決を目指して生まれたという同ブランドのヒストリーを、商品開発担当 辻 陽大さんに伺いました。

Q1.ブランドを立ち上げたきっかけは?

辻さん

キャンプやアウトドアは、不便を楽しむなかで大切な人との距離を縮めたり、自然に浸ることで心身をリフレッシュさせてくれたりします。


しかし、こういった素晴らしい面の裏で、使われなくなったギアやアイテムが数多く廃棄されているのも事実です。


コロナ禍以降、これまで以上に多くの人々がアウトドアを楽しむようになっている今、持続可能なアウトドアの大切さを痛感。


行動を起こすことの必要性を強く実感し、その答えとして立ち上がったのが「Afora」です。

辻さん

ブランド名の「Afora」は、「お気に入りのアイテムを、どこでも、いつまでも楽しむ」という思いを込めて名付けられました。


その名の由来は、ポルトガル語の「Adora(大好き)」と「Fora(屋外)」を組み合わせたものです。


商品の企画から製造、販売に至るまで、環境への影響を最小限に抑え、長く使える高品質なアイテムを提供することを開発の指針としています。

Q2.商品の魅力やこだわりを教えてください

辻さん

私たちは、「サーキュラーエコノミー」をただの流行やキーワードとして捉えていません。


私たちの日常に自然と溶け込み、長く続くような取り組みこそが、真の「地球にやさしい消費」だと考えています。


だからこそ、私たちはお客さまの声を大切にし、真に求められるデザインや機能性を商品に反映させています。

 

アウトドアの楽しさを知っている多くの方が、その魅力と同時に、商品の大量消費や廃棄の問題を感じているかもしれません。「Afora」は、そんな現状に一石を投じ、日常でも使える多機能な商品を提案しています。


キャンプのときも、普段の生活でも、「Afora」の商品がユーザーの隣にありたいと思っています。

辻さん

「Afora」の製品は、いつまでも長くご使用いただけるよう、特別な5つの基準に基づいて開発を行っています。

 

⒈日常のあらゆるシーンに調和するデザイン

⒉複数の機能を持ち合わせ多くの代替品となること

⒊使い捨てプラスチックの代替となるもの

⒋大切な人に贈りたくなるパッケージング

⒌ゴミを極力出さないシンプルな包装


特に人気の「STAINLESS STEEL TUMBLER(ステンレスタンブラー)」は、シーンを選ばず使用できることを目的につくられたタンブラーです。


アウトドアのビール、晩酌のハイボール、テレワークや職場でのコーヒー。


これらすべてのシチュエーションで使えるようデザインされており、各場面ごとにグラスやマグを用意する必要がなくなります

Q3.どんな方に支持されていますか?

辻さん

キャンプの初心者からベテラン、子供からお年寄りまで、あらゆる層の方が「Afora」の商品を愛用くださっています。


使う人を選ばないことで、雑貨店やセレクトショップなど、アウトドア関連以外の取扱店さまも増えています。


実際、私たちの製品は日常生活の中でもその価値を発揮し、インテリアや雑貨としても違和感なく馴染むデザイン性を持っています。


そして私たちの製品を選ぶお客さまは、環境への意識が高い方が目立ちます。


これは取扱店さまの付加価値としても大きく、環境に優しいライフスタイルを重視する今の時代に、お客さまに向けた大きなアピールポイントとなるはずです。

【PAPLUS®(パプラス)】プラスチックの廃棄問題を紙で解決する「サステナブル素材」

紙とトウモロコシの植物由来樹脂からできたサステナブル素材を活用しているブランド「PAPLUS®」。

ブランド誕生のきっかけは、外務省で勤務していたCamino( カミーノ)代表取締役 深澤幸一郎さんが、駐在先で目の当たりにした“プラスチックの山”だったそうで…?

Q1.ブランドを立ち上げたきっかけは?

深澤さん

私は大学卒業後、外務省に入省。


在職中に途上国勤務をしていた際、多くの場所にあるプラスチックゴミの山と、そこに暮らす人々や子供たちに出会い、強烈なインパクトを受けました。


そのような光景を見て漠然と「使い捨てプラスチックが、この世の中からなくならないかな」と思っていました。

 

外務省を退官後、企業の海外展開をお手伝いするPRマーケティング会社を立ち上げ、さまざまな企業のコンサルティングをするなかで出会ったのが「再生パルプ会社」でした。


この出会いをきっかけに、紙の再生をプロデュースする会社としてCaminoを設立。


途上国勤務で見た“あのプラスチックの山”を、紙で解決できるのではないかという思いから、「PAPLUS®(パプラス)」のプロジェクトがスタートしました。

ガーナ首都アクラ海岸のゴミ(2000年時点)

Q2.商品の魅力やこだわりを教えてください

深澤さん

「PAPLUS®」は、紙とトウモロコシのデンプンを発酵して得られる乳酸が主成分のPLA(ポリ乳酸)からできたサステナブル素材


素材の大部分は、微生物の働きにより水と二酸化炭素に分解されます*。


役目を終えた「PAPLUS®」は、燃えるゴミとして処理が可能です。当社調べでは、「PAPLUS®」が生まれてから廃棄されるまでのCO2は、石油由来プラスチックに比べて約80%削減されています。


しかし、私たちは「PAPLUS®」を使い捨てにしてほしいとは思っていません。役目を終えた「PAPLUS®」を回収・再製品化することで、循環をさせたいと考えています。


製品に同封のロットナンバーをたどれば、その道のりをサイト上でご覧いただくことも可能です。

*分解に要する時間や程度は環境により大きく変わるため、100%を保証するものではありません

深澤さん

個人のお客さまに向けた最初のPAPLUS®製品が「PAPLUS®プラスチックフリータンブラー」です。

 

地球に優しい素材で作ることで、陶器や木材製品のような天然素材独特の風合いが生まれます。


製品ごとに微妙に違う個体差や、使い込むうちに現れる経年変化により、さらに愛着の持てる一品となっていきます。

Q3.どんな方に支持されていますか?

深澤さん

環境の危機が声高に叫ばれる今、多くの方がサステナブルな商品・サービスに注目しています。


「PAPLUS®」も、社会貢献活動に尽力されている俳優の舞台の劇場限定オリジナルグッズとして採用されるなど、社会課題への意識が高い方々からのご注目をいただいています。


手に取ったその商品がどのような材料で作られていて、最終的にどうなるのかを考える。そんな意識をお持ちの方にお使いいただくことを願っています。

【TENMEI】何気ない時間をマインドフルネスに過ごせる「ハミガキジェル」

宮崎県美郷町に自生する自然の原料を使ったハミガキジェルを展開するブランド「TENMEI」。「サステナブルコスメアワード2023」にてニューフェイス部門の審査員賞を受賞するなど、注目を集めています。

毎日おこなうハミガキを、心を整える“瞑想的体験”に変化させるという新発想を提唱する代表 河野瑞輝さんに、ブランドのこだわりを伺いました。

Q1.ブランドを立ち上げたきっかけは?

河野さん

22歳の頃、父が脳出血で倒れました。一命は取り留めましたが、半身麻痺の後遺症が残り、現在も施設で暮らしています。

 

父は歯が悪かったので、この出来事をきっかけに、歯と脳の関係性、添加物・成分が身体に与える影響について学びはじめました。


学んだことで価値観が変わり、より身体に優しい商品を選んだり、環境への配慮やブランドの想いを基準に商品を選んだりするようになりました。


特に気を遣って選ぶようになったのが「ハミガキ粉」です。口の中の経皮吸収率は非常に高いと言われているにもかかわらず、なかなか理想のアイテムに出会えず…


自然派でお口の健康を保つこともでき、自分たちが使いたいと思えるハミガキ粉を作ろう!と思い立ち、商品開発を始めます。

河野さん

そしてもうひとつ。現代人のほとんどはそうかもしれませんが、僕も仕事柄、典型的な脳疲労・デジタル疲労の症状に悩まされていました。


解決する方法を探していたときに出会ったのが「マインドフルネス」です。


ただ、毎日瞑想の時間をつくるのは難しい。もっと簡単に手軽に、同じような時間を作れないかな…と探していたところ、ニューヨークタイムズのとある記事を見つけます。


その内容は、ハミガキがマインドフルネスのエクササイズになるというものでした。


「これなら毎日できる!」と、早速実践。こうした経験が合わさって生まれたのが、ハミガキ中のマインドフルネス効果をより高めるためのハミガキジェル「MINDFUL TOOTHPASTE」です。

Q2.商品の魅力やこだわりを教えてください

河野さん

口のなかが泡だらけにならず、じっくり丁寧に磨けるように、ケミカルな原料を除いた天然由来成分100%の身体にも環境にもやさしいハミガキジェルに仕上げました。


専門家と協議を重ね、天然成分だけでお口の悩みをまとめて解決できる機能を備えています。


口臭を防ぐ「ミント」、虫歯予防にも使われる「キシリトール」、歯を白くする効果が期待できる「シリカ」などを配合。


新しいコンセプトのハミガキ剤ですが、今の時代を生きる人がオーラルケアに求めることを一番に考え、実用性に徹底的にこだわり開発しました。

河野さん

心がリラックスできるように、日本人に合わせて独自ブレンドした「和の香り」のアロマも配合しています。


私たちが活動の拠点を置く宮崎県美郷町は、1日の寒暖差が大きいので植物が強く育ちます。


そんな美郷町で育つ植物のなかでも珍しい品種である「ケクロモジ」の、稀少なアロマオイルを配合。


爽やかさとフローラルな甘さのある香りで、まるで森林浴をしているような気分を味わえます。


そこに、目の前で搾ったかのように香り豊かな「柚子」も配合。


何度も吟味した“日本人のための香り”が、あなたのオンオフの切り替えをサポートします。

Q3.どんな方に支持されていますか?

河野さん

おもなターゲットは30代〜50代女性ですが、男性、特に経営者のお客さまも非常に多いです。


サステナブルで高品質なものを探しているユーザーが多く、体に取り入れる成分に気を遣っている方にお喜びいただいています。


さらに、ハミガキが嫌いな方や、これまで自分に合ったハミガキ粉に出会えていなかったという“ハミガキ粉難民”にも大変ご好評いただいています。

ブランドがはばたく卸売プラットフォーム「goooods」

「goooods」には、今回ご紹介した3つのブランドのように、ここでしか仕入れられないブランドの高品質なアイテムが多数揃っています。

商品ページでは、つくり手が商品にこめたブランドストーリーが読めるのも特徴。バイヤーのみなさんは、商品の質だけでなく、つくり手の想いも加味したうえで気に入った商品を選べます。

さらに…「goooods」では、新規ブランドの出品も鋭意募集中。

ご自身の情熱をもっと多くの方に広めたいと意気込むブランドオーナーのみなさんはぜひ、「goooods」で“アントレプレナー”を目指してみてはいかがでしょう?

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